どうしても今月の支払いが間に合わない時の対処法
精神的に追い詰められる返済遅延
家賃、公共料金、携帯電話料金、クレジットカードの支払い、ローンの支払い…。
借金をしていてもしていなくても、毎月支払いというものはあります。
自分の収入と支払いとをバランスよく計画をたて、計画通りの生活をできれば、支払いに困るということはないですが、計画通り進まないものです。
特に借金を抱えていると、もともと生活がマイナス収支から始まっているわけなので、「今月の支払い(返済)に困った!」という事は、少なからず起こるものです。
私も、「今月の支払いに困った!」状況は、たびたびありました。今後も起こる可能性は十分にあります。
支払いの中でも、やはり、借金の返済が間に合わない状況というのは、精神的に非常に追い詰められてきます。
延滞になるのは嫌だ、けれどお金がない、金融会社からの電話が怖い、けれどお金がない…。
借金の返済(クレジットカードの支払いも含みます)、どんな対処法を取るのがよいか、私なりの考えを書いていきます。
債務整理後、債権者と直接のやり取りをすることに
私は、任意整理によって全ての債権者と支払い総額、毎月の返済額の合意がなされた後(任意整理後4カ月)、弁護士への委任を解除しました。
理由は、弁護士を通して支払いを行うより、私自身が直接、各会社へ支払いを行った方が、毎月の返済総額が小さかったからです。
これはどういうことかいうと、任意整理の場合、私が契約するのは弁護士だけです。各債権者と返済額等の合意内容について契約するのは、私の代理人である弁護士になります。
そのため、私が毎月支払う金額は、弁護士と私との合意に基づいた金額となります。
弁護士側から提示された支払い金額は、各債権者と合意された毎月の返済総額の合計よりも2割近く多い額となっていました。
これは、詐欺とか悪意、もしくは手数料といったものではなく、余裕のある金額を弁護士に預けておく、という処置になります。毎月返済を続けていく中で、私が病気になってしまった、会社をクビになってしまった…等、何らかの理由で、支払いが出来なくなってしまった場合、預けておいたお金から、返済が行えるように、というものです。
私はその説明を聞きましたが、本来より2割近い金額を毎月支払っていくのは辛い、少しでも毎月の負担を小さくしたいと考え、結果、弁護士との委任契約を解除することにしたのです。
そのため、問題なく期日までに返済をしていれば何の問題もないですが、返済に遅れたりすると、債権者からは直接私に連絡が来ることになります。
しかし、任意整理後、特に返済開始当初は、期日を遅れてしまう事が多々ありました。
銀行やクレジットカード会社へ何も連絡をしないということをしてしまいました。
お金を何とかしようと考え、走り回り、それでもどうにもならず、身も心も疲れ、もう電話なんてする気持ちになれない…といった心境です。
返済の延滞。そして、放置。
その結果、弁護士との委任も解除してしまっているため、債権者からは私に直接連絡が来ます。返済がなされていない事を告げられ、返済日、返済額を問い詰められていくことになります。
そんな事を何度か経験し、よくわかったのは、期日に遅れる場合、何の連絡もせずに放置しておくと、延滞という問題をより大きく、より複雑に、より面倒にします。
借金返済の放置は、何ひとつメリットがないです。
返済が遅れる時に最も有効な対処法
連絡をせず放置するのは何ひとつメリットがない、ではどうすればよいのか、答えは簡単、電話を一本するだけです。
誰に電話するのか?
借金している、支払いをしないといけない会社にです。
銀行であっても、消費者金融であっても、クレジットカードであってもです。
それも、返済期日前日、もしくは当日です。「返済期日以前」というのが重要です。
返済に遅れるという事を告げるのは、気持ちが進まないものです。厳しく理由を追求されるんじゃないか、怒鳴られるんじゃないか、嫌味を言われるじゃないか…不安になります。
しかし、そんなことは決してありません。
2カ月以上延滞となると話は変わってくるかもしれないですが、少なくとも、最初月の延滞の場合、電話連絡をしたら、すんなりと数分で話は終わります。
こんな感じです。
電話受付「はい、〇〇会社です」
私「××と申しますが、返済日についてご連絡です」
電話受付「承知いたしました。お名前をフルネームで、それから生年月日をお願いします」
私「"苗字・名前"です。生年月日は、YYYY年MM月DD日です」
電話受付(確認をしている)
電話受付「確認いたしました。ご本人様確認のため、住所をお願いいたします」
※ 本人確認情報は、会社によって、電話番号だったり勤めている会社名だったりします。
私「"住所"です」
電話受付「ありがとうございます。それでは、担当におつなぎしますので、少々お待ちください」
電話口(音楽が流れています)
担当者「お電話変わりました□□です。××さん、返済日について、どうされましたか?」
私「今月支払いが間に合わないため、来月の給料日、■日にしていただけないでしょうか?」
担当者「そうですか、わかりました。来月の■日ですね。では、■日に支払いが終わったら連絡いただけますか?
私「はい、わかりました」
担当者「それでは、よろしくお願いいたします」
これだけです。時間にして3~4分といったところです。
そして、約束の■日、午前中に支払いを済ませ、そしてまた、電話をし、支払った旨を告げます。
こういった経験をし、電話連絡することに抵抗を感じなくなった私は、以降、返済に遅れそうな時、迷わず、電話をするようになりました。
とある会社のひとつは、何度も返済を遅れ、その度に電話をし、その結果、何も誇れることではないですが、担当者の直通の番号も教えてもらいかなりの融通もきかせてくれるなど、親しく(?)なっている担当者もいます。
返済が遅れそうになってこの担当者の直通に電話をすると、
担当者「ああ、〇〇さん、お世話になってます。どうされました?今月は、大丈夫そうですか?」
私「それが、今月は難しくて、△万円はあるんですが、あと一万円足りないんです」
担当者「そうですか。いいですよ、〇〇さんはちゃんと約束守ってくれるので、今月△万円払わず、来月まとめてでも。どっちにします?」
私「ありがとうございます。でも今ある分は払っておきたいので、△万円は払います」
担当者「わかりました。じゃあ今月は△万円の返済ですね。残りの一万円は、来月の給料日に支払うでよいですか?」
私「はい、給料日に払います」
担当者「来月の給料日は…■日ですよね?」
私「はい、■日です」
b担当者「わかりました。じゃあまた何かあったら連絡ください。寒くなってきたから身体気をつけてくださいね。いつも、連絡いただきありがとうございますー!」
…こんなやり取りです。
一番大切なのは信用を得られるか
借金抱えて任意整理した人間がいうのも気が引けますが、人と人、個人と法人の間で重要なのは信用です。
お金を貸している方が最も嫌なのは、お金を返さない、バックレられることです。
そのため、返す意思がある事、そして返済日を伝えれば、理解してくれます。この人返す気ないんじゃないか?とならないことが大切です。
支払い日という約束が果たせない場合、それを伝える。支払い日以前という事を強調したのは、支払い日を一日でも遅れると、その時点で、約束を破ったことになるからです。
信用ポイント・マイナスになります。
そして、延滞跡に約束した返済日には、必ず(他の支払いより優先して)支払い行います。
そうすることで、また支払いが遅れそうな時にも、支払う意思もあり、前に遅れた時もその後ちゃんと支払ったという信用のもと、支払い遅延に応じてくれます。
支払いに遅れそうなときに最も有効な対処法、それは、シンプルですが、支払い期日以前に電話をすることです。